排卵誘発剤の副作用

排卵誘発剤が引き起こす多胎妊娠と卵巣過剰刺激症候群

妊娠するためには排卵が必要ですが、それがなかなかうまくこない…そんな人に対して人工的に働きかけるのが「排卵誘発剤」です。

排卵を引きこす薬で、不妊治療ではよく使われているポピュラーな薬です。

排卵誘発剤にはいくつかの種類があり、個々の状態に合わせて使います。

主に2つのタイプに分類されており、クロミフェンやシクロフェニルなどの飲み薬とゴナドトロピンなどの注射薬になります。
先に飲み薬を使い効果が感じられなかった場合に注射薬を使うのが一般的な流れとなっています。

便利な薬ではあるものの、副作用といったデメリットがあります。
最も多くみられるものとしては、多胎妊娠卵巣過剰刺激症候群(OHSS)となっています。

強力な排卵誘発効果が期待できるゴナドトロピン療法…つまりはヒト閉経ゴナドトロピンとヒト絨毛性ゴナドトロピンを組み合わせた注射薬を使うことで、多胎妊娠の可能性が20%にもなるといわれています。また、排卵誘発剤の中では最もポピュラーなクロミフェンを使ったクロミフェン療法においても5%の確立で起こるといわれているのですから、こちらも軽くみることができません。

卵巣過剰刺激症候群は、排卵誘発することで卵胞が育ち、それにより卵巣が刺激されて巨大化。腹水が溜まったり腫れたりする症状です。
クロミフェン療法ではあまりみられませんが、ゴナドトロピン療法では10%といった確率で見られる症状となっています。

いずれにしても、排卵誘発剤の使用による副作用の可能性はまったくないともいえません。特に効果も強くなるゴナドトロピン療法には、その分副作用も起こりやすくなっているようです。

もしも使うようなことがあれば、その際は事前にしっかりと副作用のリスクを理解するようにしないといけません。

トップへ戻る