不妊治療方法

さまざまな不妊治療方法

タイミング法

妊娠しやすい排卵の時期を狙ってセックスをすることを「タイミング法」といいます。
不妊治療として真っ先におこなう基本の方法です。
タイミングを計っておこなうことで、妊娠する確立を60~70%といった数値で上げることができるのです。

タイミング法では、基礎体温の計測がなによりも大事なものとなります。
基礎体温の動きから排卵日の予想を立てることができ、数ヶ月も続けていれば妊娠しやすいタイミングも見つけやすくなります。

そして予定排卵日が予測できたら、性交のタイミングを計るわけですが、これは予定排卵日の2日前ぐらいがいいといわれています。
それ以降は低くなるそうです。

それというのも、精子は女性の体の中で数日は元気に動き回っているのですが、卵子は数時間しか受精することができません。
ですから、精子に卵子を待ち伏せさせておくのですね。

排卵日が予測できたら、その2日前から基礎体温が上昇するまで1日おきに性交をおこなうと妊娠率を高める事ができます。

人工授精

人工授精」とは、精子を子宮内に直接注入することで妊娠する確立を高める不妊治療法で、AIH(配偶者間人工授精)AID(非配偶者間人工授精)の2種類に分類されています。

その妊娠率は5~25%ほどで、患者さんの状態や医療機関の違いによって異なります。
必ずしも1回やって成功するわけではなく、数回おこなう事が多いようです。
なかには10回以上もおこなっている人もいます。

極めて自然妊娠に近い形でおこなうことができ、そう難しいものではないので繰り返しおこなうことができます。
ほとんど痛みもないですから体への負担も少ないということで、あまり抵抗感もなくおこなえるようです。
ただ、排卵誘発剤を使うと多胎やOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすいというデメリットがあります。

この人工授精で使う精子は、男性からあらかじめ採取したもので、チューブのような注入器具を使って子宮内に注入させます。
最近では精液を遠心分離などで精製し、活発に活動する精子を選んで注入することができるとして、その効率化と副作用の低減が図られています。

残念な事に、人工授精は自由診療となるので健康保険は適用されません
その金額は病院が決めるものとなり、大体5,000円~20,000円程となっているようです。
病院の自主基準で決めているようで、「腕が悪いから安い」といった実力で決めているわけではありません。

体外受精

精子と卵子を取り出して、体外で受精させて受精卵(胚)となったのを確認してから子宮に戻す方法
または、受精して分裂した卵を子宮内に戻す事もこれに含みます。
試験管の中で受精させることからも、最初の頃は「試験管ベビー」なんて呼ばれていた時代もありました。

体外受精が適用されるのは、高齢の不妊症の方両側卵管閉塞例男性不妊症、これまでの治療で効果がまったくあらわれない原因不明不妊の方となります。

その技術は年々向上しており、今は痛みもほとんどなくできるようになっています。
ただ、もし卵子や精子の質に問題がある、支給内膜環境において問題がある…なんてことになると、解決策にはならないこともあります。

かかる費用は自由診療となり、その手間からもかなりの金額を要するものとなります。
人工授精の数倍はする金額であり、数万円~数十万円といった高額な費用
この金額の違いは、実施する医療機関独自の基準で決められるものとなっています。

ここまで大金を払うのであるから、その成功率…つまりは妊娠率は高いものではないのかと思われがちですが、意外とこの数値は低いものとなっています。
例えば、数年前に実施された体外受精や顕微授精による妊娠・出産率は15%ほどでした。
確立的な観点からも、数回程度の回数を繰り返す事は覚悟しておいたほうがいいかもしれません

顕微授精

体外受精から進化した方法が「顕微授精」。
顕微授精は名前の通り、顕微鏡下で授精を行います

顕微授精の種類としては、透明帯貫通法・囲卵腔内精子注入法・卵細胞質内精子注入法とあります。

なかでも、極細のガラス管に精子を1個吸引して卵の細胞質内に注入させる卵細胞質内精子注入法/ICSI(イクシー)」が定番となっています。
少ない精子でも受精させ、胚移植出来る受精卵を確保出来る方法であり、1匹の精子だけでも妊娠が可能であることから重度の男性不妊の人との間でも妊娠が可能となっています。

費用としては体外受精よりもさらに高額のものとなります。
また、なかば強制的に受精させるので、非常に効率がよく、その妊娠率は体外受精よりかは高くなっているようです。

漢方

漢方」を使った不妊治療とは、妊娠しやすい体へと変えていくことを目的としています。
中国漢方では不妊周期療法というのがあるぐらいで、漢方薬で体本来のリズムと力を向上させ、母体に妊娠できる力と継続できる力をつけていくことを目的としています。

不妊治療を専門とするクリニックや病院などでも、漢方薬を取り入れるところはあり、漢方外来といった形で取り入れているところもあります。
費用は処方内容によって異なります。

栄養療法

栄養療法」は別名・分子整合栄養療法とも呼ばれており、ノーベル賞科学者ライナス・ポーリング博士もその研究・開発に加わっている治療法です。
不妊治療では血液検査をおこないますが、栄養療法ではもっとくわしく解析していきます。

それは細胞レベルでの栄養バランスチェックをおこない、必要な栄養素を読み取っていきます
乱れた体内環境を整えることが不妊治療に作用していくのではと注目されています。

栄養療法の流れとしては、まずは検査。
生化学検査から体の状態を解析し、体内環境をくまなくチェックするわけですが、その検査項目は一般の検査よりも詳細なものとなっています。

そして検査結果を元に治療プランを医師と相談。
体の状態に合わせた栄養バランスをサプリメント食事から得るようにしていきます。
最低でも3ヶ月は続ける必要があり、半年ほどは継続するようにします。

1ヶ月あたりは費用は約5万円程度となっており、症状によって変わってきます。

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